HOME > ヤマハAG200のカタログや資料  

  ヤマハAG200に関する資料を集めてみました。不人気で販売数も少ないバイクなので、当然残る資料も少ない。これらの資料からヤマハAG200の世界を見て行こう。また、AGの整備などオーナーにとって必要な資料もある。

 
  日本版AG200のカタログ   
 
発売当時は不人気だったので、バイク屋にも多くの在庫としてカタログが残っていたであろう。さすがに古いものなので今はバイク屋にも残っていないだろう。しかし、オークションなどでたまに出品されるので、現在でも手に入れられる。他に同じような内容だが、A4縦型の物も発行されている。
不思議なことに元々農業バイクなのにそんなワードは一切出てこない。日本では趣味的なバイクで売り出していた。
     
   今となっては奥歯が浮くような恥ずかしいコピーですが、原文のままどうぞ。  
 

僕らは、地球の自然児だ。

獣路での野生動物との遭遇に胸を躍らせたことはあるか。
岩肌の小さな裂け目から湧く冷水に喉を潤したことはあるか。
峰をめざしてまい上る雲の流れに目を見はったことはあるか。
何故か人は、自然界の思いがけない経験に新鮮な感動を憶える。
ヤマハAG200。こいつは、トルキーでタフなハート、アクシデントに
耐える頑健なボディと装備で、原野を踏破するヘビーデューティーマシン。
さあ、
AG200にライドオン。こころのアクセルを開いて、
野生の懐に潜りこもう。もともと人は皆、地球の自然児なのだから。

   
 

 STRONG POWER


道なき道をいくヘビーデューティー。なにより、タフで力強いパワーが頼もしい

AG200のエンジンは、4サイクルOHC単気筒196cc。低回転から高回転に至るまでのフラットなトルク特性をもつこのエンジンは、最高出力16ps/7000r.p.m、最大トルク1.7kg-m/6000r.p.mを発揮。エンジン内部にはシングルエンジン特有の一次振動を低減させるためにダイナミックバランサーを装備。これは、クランクシャフトと別軸に設けたギヤ駆動のバランスウエイトがクランクと同じ速度で逆回転し、振動を打ち消す働きをするもの。快適な走行とエンジン自体の耐久性を向上させるとともに、振動対策のための負担を低減させ車体の軽量化にも大きく貢献。さらに、軽いキックと始動性を向上させたオートデコンプ機構、カムチェーンの張りを自動的に調整するメンテナンスフリーのオートカムチェーンテンショナーを内臓。キャブレターは、とくに中低速でのネバリとスムーズなレスポンスを可能にしたBSタイプを採用。ワイドレシオの6速ミッションと合わせてトルキーな走りを生み出し、同時に61km/ℓ(定地走行テスト)という、すぐれた低燃費をも実現。また、点火方式にはエンジン特性に合った確実な着火とメンテナンスフリーの電子進角式C.D.I.点火を採用。まさに、ヘビーデューティーにふさわしい、タフで力強いパワーをもつ心臓部です。

 STRONG BODY


自然界に深く潜入する時、アクシデントはつきもの。頑丈なボディがものをいう。

ブッシュ、悪路などの走行や万一の転倒から車体を保護する、ハンドルレバーガード、チェーンケースガード、ペダル・フートガードを兼ねたエンジンガードを装備。さらに、タンクバッグなどの積載性も考慮し、ウエイブをつけて剛性を増したフェールタンク。厚手のウーリーナイロンと二層クッションを採用により耐久性と乗り心地を向上させた大型シングルシート。大きな接地面で、砂地や泥地でも容易に駐車ができるサイドスタンドなど、ヘビーデューティーマシンにふさわしい本格装備を身にまとった頑健なボディです。また、ギヤをニュートラルに戻さなくても、クラッチをホールドさせることにより停車ができるという、クラッチロックレバーを装備。しかも、操作は指先で簡単にでき、積載物の確認や地図を見たりする、ちょっとした停車にたいへん便利な機構です。


 
   STRONG LEGS

荒野、湿原、渓谷、ハードさが増すほど卓越した足まわりが生命だ。

フロントは200mmのクッションストロークをもつテレスコピックタイプのサスペンションを装備。リヤはヤマハならではの技術が生んだモノクロスサスペンョン。165mmのホイールトラベルを確保するとともに、スイングアーム自体の剛性を高め、すぐれた走破性を実現。さらにリヤクッションユニットは、積載条件や走行状況に応じ5段階にスプリングの強さを調整可能。ソフトな乗り心地と腰のあるフィーリングを両立した、苛酷な走りに耐える充実の足まわりです。

 STRONG TO MUD


時には泥、砂、水は大きな障害となる。機能に徹したマッドガードがありがたい。

泥ハネを防ぐ大型フェンダー、フラップをはじめ、車体内部に泥、水の浸入を防ぐブーツを設けたマッドガード。防水性を向上させたエア抜きパイプ付フロントフォークブーツ。草や小枝などの巻き込みを防ぐとともに、エンジン接続部にゴムブーツを設け密閉性をもたせたフルチェーンケース。さらに、耐食性にすぐれたニッケルメッキを施したマフラー。泥や水などに対する徹底したガードを装備。

 STRONG CARRY


必要なものは自分自身で満たす。大きな積載能力が、可能範囲を拡げる。

フロントにはヘッドランプガードを兼ねたクリップ付キャリア。リヤは十分な積載スペースと強度を誇る、フラッシャーガードを兼ねた大型キャリア。小物入れ兼用の大型ツールボックスを装備。また、大型リヤキャリアには、他のボックスを取り付けに便利なブラケットを設けています。

 
   (ヤマハ4サイクルトレイル AG200 カタログから)

 
  海外版カタログ(AG200F 1997年モデル)  


     海外版のAG200Fのカタログで、モデルチェンジで電装が12V化されたころのなので1997年以降に発行されたものでしょう。AG100と一緒に記載されているA4サイズの一枚ものになっている。裏面にそれぞれの機械データが記載されている。
ヤマハのバイクを逆輸入する会社が配っていた物と思われるものをオークションで購入しました。
 一番驚いたのはカラーリングの名前でした、AG200Fはずっとグレー系の色だと思っていたのですが、車体写真の下に小さく(Pastel Deep Green)と書いてありました。基本グレーではなくグリーン系の色だったのです。AG100のカラーは(Pastel Dark Gray)と書いてあり、ネットの画像を見るとAG100のほうが色が濃いのでグレー系だと分かる気がします。
 
  サービスマニュアルとパーツカタログ   
 
 日本版AG200のサービスマニュアルとパーツカタログ、ヤマハには在庫がなく、オークションなどではたまに出回っているが、サービスマニュアルは高いものは1万円近くの値段を付けている物もある。
 新品で購入は、今でもワイズギアなどで出しているが、古いものをコピーしたものに新たに表紙を付けたものと思われる。
 パーツリストは出品数が少ないが、こちらも稀に出品されている。サービスマニュアルは、日本版AGと現行の12VのAGもほとんど構造が変わらないので、十分に整備のための資料として使える。
 パーツリストもあると何かと助かるが、ありがたいことに、ヤマハのホームページでパーツカタログの観覧ができるし、パーツの在庫状況なども調べられるので無くても事足りてしまう。
ヤマハ 部品情報検索   http://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/

 現行の12V化されモデルからは、バイクのネットショップなどでパーツカタログを入手できる。これは、ヤマハの海外モデルを輸入する会社、プレストコーポレーションの表紙が張られている。、ただし、中身は海外版のパーツカタログをコピーしたものと思われる。
バイク用品販売Webike http://www.webike.net/md/813/tab/parts/cg/11527/
 
   取扱説明書(オーナーズマニュア)  
      
 サービスマニュアルがあればメンテナンスには一番なのですが、この取扱説明書だけでも十分普段のメンテナンスに役立ちます。
 海外のサイトでは、海外版のAGのオーナーズマニュアルがPDF形式でダウンロードできます。
 現在でも日本版1FEの取扱説明書が手に入りますが、初版をコピーした物なので、オリジナルのような表紙ではないみたいです。

オーナーズマニュアルPDFダウンロード
http://mybikemanuals.com/yamaha/yamaha-ag-owners-manuals/
 
  オートバイ 世界のオートバイ特集 6月臨時増刊号  
     
 雑誌 オートバイの世界のオートバイ特集に1985年の発売の年から登場する。AG200はあまりに売れなくて1年で販売が中止されたという話もあるが、私の持っている1985・86・87年の三年とも登場している。
 他のAG200のオーナさんのブログを見ると1990年の同誌の世界のオートバイ特集にもAGが登場しているという記事があるので、やはり不人気であったので、製造は最初に製造した物で終了して、在庫処分に数年を費やすことになったのでしょう。
当時はバイクの免許も無い頃なのに、こんなバイクに乗りたいと何度も見ていたというのにまったくAG存在を知らなかったのはやはり私も凡人だったということです。
 今、見ても懐かしいバイクがたくさんありますが、今は姿を消したり、姿が変わったバイク達ばかりですが、今も昔も姿をほとんど変えずにいるAG200の魅力を感じることができます。
 
 

 1985年 1986年 1987年 
 牧場用のバイクとしてオーストラリアやニュージーランドなどに輸出され、好評なのがAG。85年2月からは国内にも市販されるようになり、実用性と丈夫さを求めるヘビーデューティー指向のライダーを喜ばせている。ベースとなったのはXT200だが、OHC2バルブ単気筒エンジンは低中速向けにセッティング変更、ミッションも、ワイドなレシオを持つ6速としている。前後の大型キャリヤ、パイプ製のハンドルプロテクターとエンジンガード、火の粉が飛ばないように工夫されたマフラー、フルチェーンケース、坐り心地のよいシートなどはAG独特のもの。キャンプ地での足、長距離オフロードツーリングにピッタリという仕上がりだが、実用性を生かして市街地でのコミューターとして使うのもシャレた感じで結構似合いそうだ。   本来、このバイクは広大な牧草地で牛追いやサイコロのように固めた干草の運搬などのために使用するワーキングバイクとして設計されたものだった。その巨大で頑丈なキャリアの生むラゲッジスペースはバイクの中では最大級。バイクパッキングやアドベンチャーツーリングのエクイップメントを満載して、プレイフィールドに走り出すことも即可能ななかなか頼もしいモデルだ。 また、フェンダーや車体内部に、泥、水の浸入を防ぐブーツを設けたマッドガード、フルチェーンケースといった装備も備え、泥対策は万全。いつでも大自然の中へ旅立てるほどタフなAG200、まさにアウトドアグッズと言えるだろう。  世の中は面白いもので、専用品より流用品のほうが具合が良い場合がある。本来は牧畜用として開発されたAGも、自然を愛するバイクパッカーには最高の相棒になりそうだ。例えば干草を積むはずの前後の大型キャリヤは、長期ツーリングでの生活道具を満載するのにピッタリ。牧場を走るために低中速重視のセッティングされたエンジン、車体を保護するガード類、泥対策部品なども、のんびり旅を楽しむには最高の装備。性能について説明は、あえて省くが理解できよう。AGの魅力は数値などでは決してないのだから。
各年のAG200の記事

  
 
  80's グッズ・マニュアル  
 
 

2002年発行された、1980年代の懐かしいアイテムを集めた80’sグッズ・マニュアルにもヤマハAG200が記載されている。
記事には「このカタログを見て、釣り竿積んで山の中を走り回った人もいるハズだ。」と書かれているが、そんな人が日本に何人いたのだろう?管理人は釣りをしないので、釣り竿を積んで走ったことがない。
80年代は各メーカーからオフロードモデルも多くの車種が発売された。ホンダのFTR250や御存知ヤマハのTW200も発売当時はそれほど注目されることも無かったが、21世紀にはカスタムして都会を走るカッコイイバイクとして若者に支持されて、復活している。
しかし・・・AG200の復活は無かった。
 
 
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