HOME > 日本版AG200と海外版AG200を比較する  
   
日本版のAG200と現在海外で発売されているAG200を比較していく。
日本で発売するということで、日本の道路環境や使用環境に合わせた独自の装備もある。
ガラパゴス携帯ならぬガラパゴスAG200という感じだ。

 
  データ(仕様諸元)からAGを比較する   
 
     

スピードメーター
メーターは角型でトリップメーターは無く、オドメーターのみ。ランプ類はTURNランプと速度警告灯があり、ニュートラルランプは別にフロントキャリアのステーにつけられている。当時の海外版は丸型メーターで、四角いメーターは日本専用仕様。
    初期のAGの頃からの丸型で、オドメーターとニュートラルランプがあるのみ。日本版のニュートラルランプ位置には12Vのアクセサリー電源ソケットが装備されている。バッテリーの維持充電や無線機などの電源としても使える。右下に見えているのがチョークスイッチ。

クラッチ側スイッチ類
左側にはスライド式のヘッドランプON/OFF、HI/LOW、TURNスイッチ(プッシュエンド式でない)、丸いのがホーンスイッチ、一番下にチョークレバーが装備されている。クラッチレバーには、AG200で唯一有名なクラッチロックレバーが付いている。     海外仕様ということで現在もスライド式のヘッドランプON/OFFが付いている。グレーのスイッチがHI/LOW、TURNスイッチ(プッシュエンド式)、赤いのがホーンスイッチ。こちらにもクラッチレバーにはクラッチロックレバーが付いている。

アクセル側スイッチ類
アクセル側にはエンジンのキルスイッチがあるのみ。海外版はブレーキセンサーが無いので前ブレーキでだけではブレーキランプは点灯しないが、日本版は規制のためか?センサーがついている。     一番大きな変更点であるのがセルスタートスイッチであろう。エンジンキルスイッチの形状やアクセルワイヤーの出る方向の変更。ミラーの取り付け位置なども違う。前ブレーキにはセンサーが追加されて、前だけでもブレーキランプは点灯する。

タンクのカラーとグラフィック
タンクのグラフィックは海外版も日本版も変わらない。カラーの名前はコンペティションイエロー。     タンク形状は変わっていないが、AGのロゴなどのデザイン変更されている。現在製造されているものはブルー。
カラーの名前はヤマハブルー。

ヘッドランプ
暗いで悪評高いが、所詮6Vなのでしょうがないと思う。KOITO製でレンズガードを付けてかっこよくしているオーナーもいる。     ヘッドランプ形状はまったく同じだが、12V化されているのでバルブ形状などは違う物となっている。明るさはハロゲンなので6V時代よりは明るい程度。

ウインカーランプ
小型の丸型ウインカーランプ。前後とも同じものが付いている。     角型に変更されている。リヤキャリアーはウインカーガードを兼ねているが、ステーが長いためウインカー本体が飛び出ているので転倒時に破損してしまう。他の機種と併用しているのだろうが、元々の機能を大事にしてほしかった。

フロントタイヤ
初期のフロントタイヤは19インチで、標準タイヤはユニバーサルパターン。
不思議なことに、今現在でもアフリカ方面などでは、フロントタイヤが19インチのモデルが販売されている。
    1997年のモデルチェンジからフロントタイヤが21インチ化された。標準タイヤはブロックパターンでオフロード主体になっている。
写真のタイヤはBS製のトレイルモデル。

リヤタイヤ・リヤブレーキ・セカンドステップ・サイドスタンド
 リヤタイヤは18インチでブレーキはドラム。右側のサイドスタンドはオプション設定になっていたので付いていない。
   
 タイヤの径・リヤのドラムブレーキともに変更はない。海外版は最初から右のサイドスタンドが装備されている。

フロントブレーキ・メーターケーブル
 泥対策とはいえ、効き目の悪いドラムブレーキ。カタログに書いてある制動停止距離は14m(50km/h)とあるが、他のバイクがどのくらいか分からないがとにかく効きは悪い。    
効き目は悪いまま。メーターケーブルの位置が変更されている。
サイズは一緒なので、ブレーキシューは1FEと同じ物が使える。

オートデコンプ
 キックペダルと連動のオートデコンプのワイヤが見ることができる。
右側のスタンドは日本の規制のためオプション扱いだった。左下に見えるのが取り付け用のステーで、穴が開いている。
     セルスタートが装備されたので、オートデコンプの姿が消えたが、キックスタートは装備されている。

デコンプ・プラグキャップ
 オートデコンプのワイヤーとつながったデコンプ部
デコンプとは圧縮空気を逃がし、最初のキックスタートをやりやすくする装置。
    セル付なのでデコンプはない。プラグキャップも微妙に変更されて、L字から→くの字タイプになっている。

ミッション・ギヤパターン
1-N-2-3-4-5-6のパターンの6段ギヤ。日本の道路事情を考えて、XTのミッションを流用している、日本専用仕様。街乗りと林道を想定していて、農業仕様のローギヤではない。
二次減速比はフロント15/リヤ45(3.000)。
    AG独特のパターンで、N−1−2−3−4−5の順番。一番下がニュートラルになっている。5段で登場以来変更されることなくローギヤに設定している。二次減速比はフロント14/リヤ54(3.857)。

マフラー
「羊を驚かさないように配慮したサウンドのマフラー。」という記事も見受けられるが、意外と好いサウンドを奏でる。マフラーの排気口は丸いカバーは無いが、ヤマハの資料を見ると何故か?日本版AGのみで海外版は付いている。     形や音の変わりは無いが、マフラーの排気口に丸いカバーが付いていて右後ろに排気方向を調整している。それでも後ろのナンバープレートは汚れる。

ホーン
日本版のみホーンは右側に付き、前を向いている。日本の規制か何かで前方向に向けなければならなかったと思われる。     海外仕様は左側に付き横を向いている。泥対策で?農場ではあまり使わないから?で横向き?

燃料コック
古いので、パッキンの劣化で燃料漏れ、コックがかたいと苦労しているオーナーが多い。     どちらに向ければON/OFF?と思ってみるとノブに小さく矢印がある。トリップメーターが無いので給油タイミングが分からないので、間違ってリザーブのままにしていると、地獄を見ることになる。

ハンドルロック
日本版のみの装備になる。都会での使用を考えたら必要なのだろう。     農業仕様なので、必要ないということで付いていない。

セカンドステップ
AG200はシングルシートのため乗車定員は1名となっている。
そのため、セカンドステップは付いていないが、取り付けの穴は付いている。XT200のステップを流用できる。
  逆輸入版ではセカンドシートが装着されているので、2人乗り設定されているので、最初からセカンドステップが付いている。



ヘルメットホルダー・セルモーター
 これも日本版だけの装備。現在パーツ検索では販売終了と出てくるが、ネットで検索するとほとんど同じようなものが手に入る。
現行版だけの装備が、セルモーター。セルモータの追加でフレームとクラッチケースの形が変更されている。しかし、現在でもアフリカ方面ではセルなしタイプも販売されている。
データ(仕様諸元)からAGを比較する      
 
 
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